たばこやお酒で便秘は解消しない!軟便になる理由を解説

便秘で悩んでいる人の中には、たばこやお酒で便秘を解決しようと考えている人もいるのではないでしょうか。
それは本当に正しいことなのでしょうか?身体に悪影響はないのでしょうか?

たばこやお酒と便秘の関係について、本記事で解説していきます。

便秘解消のためのタバコ・お酒はカン違い

結論から言うと、便秘を解消するためにタバコやお酒を用いるのは間違っています。

「タバコを吸うとトイレに行きたくなる」
「お酒を飲んだ次の日は便がゆるくなる」

といった症状を感じた事がある方もいるかもしれません。
ですが、短期的にタバコやお酒によって得られた便通は、健康に良いどころか最終的には害悪になる可能性の方が高いです。

アルコールもタバコも胃腸の働きを促進する効果があることもまた事実ではありますが、良い影響よりむしろ悪い影響の方が大きいです。

特に問題となるのは依存性です。
タバコもお酒も依存性が強く、やめづらいという問題があります。

また過敏性腸症候群を患っている人の場合は、アルコールやニコチンで過敏性腸症候群が悪化する可能性もあります。

さらに言えばタバコは肺がんの原因になりますし、アルコールも様々な病気を引き起こす原因です。
便秘改善のために重い病気になっては元も子もないので、タバコやお酒で便秘が治るのは勘違いと覚えておきましょう。

タバコを吸うと便意を催す理由

タバコを吸う人の中には「タバコを吸うと便意が増す」「タバコによって便秘が改善できた」という人もいます。

反対に「禁煙したら便秘になった」と感じる人もいるようで、排泄を促すためにあえてタバコを吸う人もいるようです。

しかし「タバコを吸って便秘を改善できる」というのは真っ赤な嘘です。

タバコにはニコチンという、胃腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にする成分が含まれています。
蠕動運動が活発になると胃腸の内容物が胃から小腸、大腸へと運ばれていき、やがては肛門の近くにある直腸へと達します。

直腸まで来た食べ物は腸の働きによって便となっており、直腸に便が溜まると便意を催すため、あとは肛門からの排出を待つばかりです。

ニコチンは蠕動運動を素早く刺激するので即効性があり、これが「タバコは便秘に効く」と誤解される元になったと考えられます。
確かに蠕動運動だけをみればニコチンの手柄のように見えますが、ニコチンは自律神経に悪影響を及ぼします。

自律神経が弱ったときに大きな影響を受けるのは胃腸です。

胃腸が弱ると蠕動運動も不活発になるため便秘になってしまう、もしくは便秘が悪化する可能性が高まります。

「タバコをやめたら便秘になった」というのは、それまで摂取していたニコチンによって自律神経が悪影響を受けて胃腸の働きが弱くなっており、ニコチンによる蠕動運動の誘発がなくなった結果だと考えられます。

ある意味では便秘薬の代わりにニコチンを使っていただけなのですが、ニコチンは自律神経を傷つけて胃腸を弱らせ便秘を促すという悪循環を生み出している諸悪の根源です。
また、タバコが原因で胃腸が弱ると大腸で便の水分を十分に吸収することができなくなり、軟便や下痢を誘発します。

軟便や下痢は排泄時に肛門に大きな負担をかけるため、ときに肛門に炎症を起こします。

タバコは便秘解消どころかさらなる便秘、もしくは軟便・下痢による肛門炎症の原因にもなりかねないため、早期に禁煙することをおすすめします。

お酒を飲み過ぎた翌日に軟便(下痢)になる理由

「お酒を飲み過ぎると下痢または軟便になる」のは以下のような理由が考えられます。

お酒で軟便になる理由「水分の過剰摂取」

当たり前ですがお酒は液体であり、多くの水分を含んでいます。

「とりあえず生」でよく飲まれる生ビール中ジョッキは1杯350~500mlです。
4~5杯飲めば2リットル以上の水分が体内に入ることになります。

腸でこの大量の水分を吸収しきれない場合、水分を多く含んだ軟らかい便、水っぽい便ができあがることになってしまいます。

つまり身体の中に余分な水分があるということなので、軟便や下痢になるだけでなく顔がむくんだり、頭痛が起きたりといわゆる二日酔いの症状が現れやすくなります。

お酒で軟便になる理由「アルコールの成分・性質」

アルコールは胃と小腸で吸収されます。
しかしアルコールは吸収の手助けをする酵素の働きを阻害します。

このため水分や栄養素が胃腸で十分に吸収されず、そのまま肛門の方へ流れていくことになります。

しかもアルコールには大腸の働きを促進する作用もあり、この作用で大腸は消化の不十分な食べ物であっても肛門方向へ押し出す働きをしてしまいます。

大腸では主に水分を吸収しますが、大腸を通る時間が短いと、水分を多く含んだ便ができあがってしまうのです。

お酒で軟便になる理由「一緒に食べる食べ物」

お酒と一緒に食べるものは揚げ物や塩辛いものが多く、これらが胃腸に負担をかけている可能性もあります。

特に揚げ物類は油分が多く、これを大量のビールのような水分で流し込むとお腹の調子を壊してもおかしくありません。
また、お酒と一緒には食べなくても、締めのラーメンのように塩分の多いものは胃腸に大きな負担をかけます。

これに加えて、お酒を飲む時間帯が基本的に夜であることも問題です。

普段胃腸が働かない夜の時間に大量の飲み物を飲み、食べ物を食べることで消化が悪くなり、結果として軟便や下痢を誘発するおそれがあります。

たばこやお酒では便秘の解消にならない!まとめ

  • たばこやお酒では根本的な便秘解消にならない
  • 胃腸の働きを促進する効果はあるが体には害
  • タバコのニコチンは自律神経に悪影響
  • お酒は水分の過剰摂取として軟便になっている可能性がある
  • アルコールは吸収の手助けをする酵素の働きを阻害
  • お酒と一緒に食べるもので胃腸に負担をかけている

タバコを吸ったりお酒を飲んだりして便意を催すようになった、これで便秘を解消できるのでは?というやり方が間違いだという事をお伝え出来ましたでしょうか。

排便が来るのに解消にならないなんて不思議に思うかもしれませんが、便秘の原因そのものを解消できているわけでは無く、むしろ身体にとって悪影響に過ぎません。

日々の便秘を根本から解決したいのであれば、一時的に効果が出たように見えるものに頼るでなく、正しい解消法を学んで実践するようにしましょう。

タバコやお酒をやめ、正しい便秘解消法に取り組んだ方が効き目が早かったり効果が良い場合も多いです。

この2つは依存性が強いため、すぐにスパッとやめることは難しいかもしれませんが、まずは量を減らすところからはじめてみて下さい。