便秘薬をうまく利用するには?狙ったタイミングで便意がくる飲み方

便秘を解消するのに、便秘薬に頼る方法もありますが、狙ったタイミングで便意が来るようにするなら、いつ飲むのが最適でしょうか。

効果的に便秘薬を使えるよう、便秘薬を飲むタイミングや注意点について解説していきます。
便秘薬を上手く使えば、狙ったタイミングで便意が来ることも出来ますので、本記事の内容を参考にして便秘薬を使ってみてください。

いつ飲めば効果的?便秘薬(下剤)を飲むタイミング

「便秘薬を飲むタイミング」と一口に言っても、その内容は様々です。

まず何時に飲めばいいのか?という「飲む時間帯」です。
これについては後の項目で詳しく解説します。

次に「どのような状態になったら飲めばいいか」というタイミングです。
便秘が3日続いたら飲むのか、それとも1日でもお通じがなかったら飲むべきなのか、1週間は様子を見るべきなのか…などの悩みがこれに該当します。

もう1つ問題となるのが「飲む頻度」です。
何時間おきに飲むのか、1日何回飲んでも大丈夫なのかという疑問です。

どのような状態になったら飲めば良いか

便秘の定義には様々なものがあり、
「3日以上便が出てない状態」「または毎日排便があっても残便感がある状態」
を便秘とするものもあれば、

「お通じが週2回以下で排便が困難な状態」
を便秘とするものもあります。

「上記のような状態に当てはまらない場合は便秘薬を飲んではいけないのか?」
と思う人もいるかもしれませんが、一概にそうとも言えません。

例えば2日程度お通じがない時点で、
「明日もお通じが来なかったらどうしよう」
と強い不安を感じている場合、そのストレスが便秘を悪化させる原因になる可能性があります。

あまりに不安が強い場合は便秘の定義に該当しなくても、薬で出した方が良い結果になるでしょう。

便秘薬を飲んで良い頻度

こちらは便秘薬の注意書きに記載してあるものを厳守してください。

「前回服用してから3時間以上空ける」と書いてあった場合、12時に飲んだら次の服用は15時以降まで待たなければなりません。

効きが悪いからと言って短時間に連続して飲むのは危険です。

便秘のタイプ別に薬を選ぶ

自分の便秘のタイプを知ることで効果的な便秘薬を選ぶことが可能です。
便秘には以下のタイプがありますので、自分はどのタイプの便秘なのか、便秘薬を探す際に一度確認してください。

急性便秘
普段はお通じがあったのに、突然おなかが張って便が出なくなるタイプ。
一過性のものと病気が関わるものがあり、後者の場合はすぐに病院に行く必要があります。
急に体重が減ったり、吐き気や嘔吐、毎日気分がすぐれないなどの症状が出ている場合は受診しましょう。
弛緩性便秘
腹筋や腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が弱くなり、大腸で便の水分が吸収されすぎて固くなって排出しにくくなった便秘です。
運動不足や、不規則な生活、ストレスなどで一番起きやすいタイプの便秘です。
直腸性便秘
便意があるにも関わらず、我慢を繰り返した結果、直腸からの反射が鈍ってしまい、便意が起きなくなって起こる便秘です。
主に女性に多い便秘とされています。
痙攣性便秘
ストレスなどで自律神経が乱れ、腸が痙攣して起こる便秘です。
便秘や下痢を引き起こし、便秘の場合は便がコロコロした固いものになります。
また腹痛やお腹の張りを感じ、体がだるくなったり疲れやすかったりと便秘以外に影響が出る事も多いです。

一過性の急性便秘の場合は、原因を改善すれば時間の経過とともに改善されることが多いようです。
弛緩性便秘や直腸性便秘は便が固くなっていることが多いので、普段の水分摂取量を多くして排便の排出を促すタイプの薬が良いでしょう。

痙攣性便秘は便秘薬に頼るよりも自律神経を整えることが重要なので、医師に相談することをおすすめします。

出したい時間帯がある場合の便秘薬の利用方法

出したい時間帯がある場合の便秘薬の利用方法

たとえ便秘薬が効いてお通じが来たとしても、いつでもウェルカムではない人の方が多いでしょう。

仕事中や外出中など、トイレに行けないタイミングでお通じが来ても困ってしまいます。

いかに、お通じが来てほしい時間に合わせた上手な飲み方や使い方を紹介していきます。

飲むタイプの便秘薬の場合(ビオフェルミン、酸化マグネシウムなど)

薬の種類にもよりますが、飲むタイプの便秘薬の場合は飲んでからおよそ6~15時間程度経ってからお通じがきます

具体的な時間は薬の説明書などに記されているので、それをよく読みお通じが来てほしい時間帯から逆算して服用すると良いでしょう。

仮に服用から効果が出るまで8時間の薬がある場合、以下のようなタイミングで飲むのがおすすめです。

  • 朝、出勤前などに出したい…夜の就寝前に飲む
  • 夜、仕事などが終わってから家で出したい…お昼休みの時間帯に飲む
  • 朝晩は家事などで忙しいので日中に出したい…朝ご飯を食べたあとに飲む

また、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの便秘薬の場合は服用時にお水をたくさん飲むようにしましょう。
水分摂取量が少ないと、脱水症状を起こすこともあるため、注意が必要です。

座薬の場合(コーラック座薬タイプなど)

30分程度で効果があるため、トイレにこもる時間を考慮すると、出したいタイミングの1~2時間前に使うのがいいでしょう。

便意が来てから出るまでの間が早く、急に来ることが多いので注意が必要です。
外出の予定や、長時間トイレに行くことが出来ない時は使用を避けたほうが良いでしょう。

また薬の種類にもよりますが、即効性が高い座薬タイプは副作用があったり、腹痛など痛みを伴う事が多いです。
人によっては服用を避けたほうが良い人もいるため、使用する際は十分に注意をして医師や薬剤師に相談すると良いでしょう。

浣腸薬の場合(イチジク浣腸など)

このタイプは座薬よりもさらに即効性があり、5分程度で効果が現れます。

とにかく苦しくて今すぐ出したいというときには便利ですが、毎日のように使い続けるのはやめましょう。
基本的に頻繁に使うものではなく、あくまで緊急用と考えてください。

よくダイエット目的で使用する人もいるようですが、浣腸薬を使いすぎると瞬間的に排便できたとしても、かえって便秘がひどくなったり、便秘を繰り返してしまう可能性もあります。
また便秘薬には美容効果はありませんので、毎日下痢が続くほど使い続けるのはやめましょう。

必要な栄養が吸収されず、栄養不良になる事でお肌が荒れたり、髪のツヤが無くなる原因になります。
あくまで排便を促すために作られているもので、痩せる目的で作られた薬ではない事を知っておきましょう。

便秘薬を使う上での注意!繰り返しての使い過ぎは厳禁

排便が無く苦しいからと、便秘薬に頼ってばかりだと「薬がないと排便できない」状態になりかねません。
また薬の有効成分に身体が慣れてしまうと、効きづらくなってしまいます。

薬が効かなくなると効果を得るために薬の用法や用量を守らず、高頻度に大量の服用をしてしまう可能性もゼロではありません。
習慣性が少なく、長期にわたって服用できる便秘薬も多いのですが、どちらにしても便秘薬の使い過ぎは危険です。

先ほども記載しましたが、一部の女性はダイエットや美容目的で便秘薬を常用している人もいるようですが、それは誤った使い方です。

便秘薬は便秘の症状が出たときに使うものであって、美容目的で使うものではありませんし、便秘薬に美容効果はありません。

薬を使わない自然な排便が一番だということを忘れないようにして生活習慣の改善に取り組み、それでも便秘の症状が出たときには便秘薬を使うのがいいでしょう。

狙った時に排便出来るよう便秘薬を上手に使うには?まとめ

  • 便秘が続き不安になる状態なら薬に頼ることを考える
  • 便秘薬の注意書きに記載してある項目を厳守
  • 薬を選ぶ際は自分の便秘のタイプを知る
  • 飲む便秘薬はおよそ6~15時間程度で効果が出る
  • 座薬は出したいタイミングの1~2時間前に使う
  • 浣腸薬は5分程度で効果が現れる
  • 繰り返しての使い過ぎは厳禁

一つ、念頭に置いて欲しいのが「便秘薬はあくまで緊急手段」ということです。
一時的に起こる便秘の原因は、ほとんどが生活習慣や水分不足、ストレスなどが原因です。

毎日の生活を見直してみたり、水分を多めにとる、運動する、ストレスを発散するなどしても、排便できない時に、緊急手段として便秘薬を使用するようにしましょう。

出なければ薬を飲めば良いや、と薬に頼ってしまう生活を繰り返しては、どんどん自然な排便が出来なくなっていきます。

なるべく便秘薬に頼らず、少しづつ量を減らして最終的には飲まなくても排便できるよう、便秘薬はタイミングや量を見ながら上手に活用しましょう。