市販の便秘薬で症状悪化の可能性も。症状に合わせた便秘薬の選び方

便秘の改善に役立つはずの便秘薬ですが、使い方を間違えるとかえって便秘を悪化させている可能性があります。
気をつけたいのは市販の便秘薬です。
中には毎日使っていけないものや、毎日使うことで効果が無くなるもの、便秘の種類によっては選んだ薬が合わずに、効かないこともあります。

このページでは便秘薬が便秘の原因になっている可能性について解説します。

市販の便秘薬で便秘が悪化する理由

便秘で苦しい日々を薬で何とかしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。

しかし市販の便秘薬は選び方・使い方を間違えると、便秘を悪化させる可能性があります。

便秘解消の為にも知っておきたい、便秘薬の間違った使い方についてご紹介します。

使い過ぎは厳禁!市販の便秘薬の種類

便秘が嫌だからと、毎日便秘薬を使っている方もいます。
ここで気をつけなくてはいけないのが、便秘薬の種類です。

市販の便秘薬には、大きく分けると「刺激性下剤」と「機械的下剤」の2種類があります。

刺激性下剤(腸を刺激し排便を促進させる)

刺激性下剤は腸を刺激し排便を促すとされる薬です。
市販薬では、センノシドやセンナなどと表記されているものは、刺激性下剤とされています。

このタイプは旅行など短期の使用を前提としている薬です。
そのため毎日使ってはいけないとされています。

習慣性や依存性があるとされ、毎日使っていると効果が無くなってしまうのです。

さらに大腸を刺激する性質のこの薬を、用法用量を守らず長期間服用してしまうと、ぜん動運動が弱くなる可能性があり、かえって便秘になるリスクが高まります。

ですから、どうしても便が出ない・出にくい時に限定して使うようにしましょう。
また、刺激性下剤を毎日のように常用していると「大腸メラノーシス」になる可能性もあります。

大腸メラノーシスの可能性も
大腸メラノーシスとは、刺激性下剤を長期間使用することで腸の粘膜が障害され、黒ずんでしまう病気のこと。
週1~2回の服用であれば大丈夫とされていますが、毎日常用していると発症する可能性があります。

大腸メラノーシスは、自覚症状こそないものの、腸の弾力が失われることで大腸の機能が低下し、さらに便秘が酷くなります。
大腸メラノーシスは、刺激性下剤の服用をやめ1年経つと元に戻るとされています。

このように便秘薬の使い過ぎは、かえって体に悪影響を及ぼすのです。

機械的下剤(慢性的な便秘に適した薬)

機械的下剤は、慢性的に便秘が続く時に適している薬です。
このタイプは定期的に使用しても大丈夫なタイプです。

しかしマグネシウムが入っているものは要注意です。
高齢者が腎臓病の人はこのタイプを服用とすると、血中のマグネシウム濃度が高くなってしまうことがあります。

さらにマグネシウムは他の薬の吸収を抑えてしまう性質もあるため、飲み合わせには注意が必要です。
定期的に薬を服用している方は一度、医療機関に確認しましょう。

薬の副作用により引き起こされる便秘

便秘には「薬剤性便秘」と呼ばれるものがあります。

これは薬の副作用として便秘が起こるものです。
抗コリン作用剤やカルシウム剤、制酸剤などは副作用によって便秘を引き起こす可能性があります。

これらの薬剤は服用が中止できないことも多いです。
そのため医療機関に相談し、処方された便秘薬を服用する場合もあります。

市販の便秘薬に頼りすぎない!薬を飲む前に見直したいこと

便秘薬に頼りすぎない!薬を飲む前に見直したいこと

どうしても便が出ないのでつい便秘薬に頼りたい気持ちもありますが、一番良いのは薬を飲まなくても自然な排便が来ることです。

2.3日出ないからと焦って薬を飲む人もいますが、薬を飲まずに日々の生活習慣を見直すだけでも改善することもあります。
まずはどうして便秘になっているのか、一度見直してみると良いかもしれません。

水分が足りていない、食事に偏りがある、トイレを我慢している、運動不足…
これらは毎日の生活を少し見直して、改善するだけでも十分に便秘解消に繋がります。

便秘薬だけでなく食生活の見直しも必要

便秘の予防や治療で大事なのでは、薬だけではありません。
食生活の見直しも大切です。

特に食生活は便秘と大きく関係しているといわれています。
食事の時間がまちまちだったり、偏った食生活をしていたりすると、便秘になる可能性が高まります。

またダイエットなどで食事をしない生活を続けていると、便のかさも減ってしまいます。
食物繊維を含んだ食品を中心に、バランスのより食生活を心掛けましょう。

また水分不足も便秘に繋がってしまうため、見直しが必要です。
ただし病気で水分摂取量が制限されている方はまず医師に相談しましょう。

排便を我慢しないことも大切

恥ずかしさや忙しさなどから便意を我慢する人も多いです。
しかしこの習慣を続けると、次第に便意を感じなくなり便秘薬に頼ってしまいがちです。
そのため意識して排便の習慣をつけるようにしましょう。

特に朝食後は便意を感じやすい時間帯とされています。
寝ている間に空になった胃に食物が入ることで、腸が刺激されるためです。
朝食後には余裕をもってトイレに行く習慣をつけましょう。

また便意がなくても意識的にトイレに行く習慣をつけることが大切です。

適度な運動を行う

排便には腹筋や骨盤などの筋肉を使用します。
ここが衰えていると、うまく排便できない可能性があります。
そのため運動不足を感じている人は、適度な運動を取り入れましょう。

特に腹筋力を鍛えることで、便秘が改善される人も多いです。

ただし激しい運動は続かないこともあります。
ウォーキングやヨガなど無理なく続けられる運動を日常生活に取り入れることが大切です。

症状に合わせた便秘薬の選び方!まとめ

症状に合わせた便秘薬の選び方!まとめ

  • 市販の便秘薬は「刺激性下剤」「機械的下剤」2種類ある
  • 刺激性下剤は腸を刺激し排便を促進させる
  • 機械的下剤は慢性的な便秘に適した薬
  • 薬の副作用により引き起こされる便秘もある
  • 便秘薬に頼る前に便秘の原因を見直す
  • 便秘薬だけでなく食生活の見直しも必要
  • 便秘薬は最終手段!飲まないと出ない便秘は医療機関へ

便秘薬を飲まないと出ないため、便秘薬に頼っているという方も多いのではないでしょうか。
しかし便秘薬を長期間服用していると、体に影響が出てくる可能性もあります。

便秘薬は、どうしても出ない場合の最後の手段として使用するようにしましょう。
毎日飲んでも良いタイプの薬もありますが、だからといってずっと飲み続けなければいけなくなるのも大変ですし、費用も掛かります。

また便秘薬を選ぶ際にも、自分の便秘のタイプが分からず、どんな便秘薬を選んで良いか迷う事もあるでしょう。
自分の便秘のタイプを判断するのは結構難しいのです。

市販の便秘薬を試す場合は、薬局にいる薬剤師に相談して見ましょう。
排便はどのくらいのペースで来るのか、出た後残便感があるか、出る便はどういう形、色、固さか、肛門付近で詰まっている感じがあるかなどを伝える事で、合う便秘薬を進めてくれます。

また現在、医療機関で薬を飲んでいる方は飲み合わせに注意も必要です。
長期間、期間で言うと1か月以上薬が手放せないくらい便秘で苦しんでいるなら、まずは専門の医療機関に相談しましょう。

便秘が長く続く場合、別の病気が隠されている場合もありますし、病院と市販では取り扱う薬も異なりますので、一度受診してみて下さい。