なぜ便秘になる?日常的に便秘なってしまう仕組み・メカニズム

なぜ便秘になるのか?便秘を引き起こす主な原因

便秘はなぜ起こるのでしょうか。
便秘が引き起こされる原因には様々なことが考えられますが、今回は日常的に便秘なる仕組みを追っていきたいと思います。

普段、私たちが食べたものは胃や小腸で消化され、水分を含むどろどろの液状になって大腸に入っていきます。
便秘は、大腸の中を進む中で水分が吸収され、少なくなることと関係するといわれています。

1日のうち、食べ物や飲み物から摂取される水分は平均して約2リットル程です。
これに胃腸から分泌される消化液が加わり、大腸には大量の水分が流れ込みます。

この水分のほとんどは、大腸を通過する際に吸収され、便が適度な硬さ・大きさになります。
しかし何らかの原因により、便が何日間も腸の中にある状態が続くと、便の水分はどんどん腸壁に吸収されてしまい、便は固く小さくなっていきます。

これが「弛緩性便秘」と呼ばれる状態です。

また、便は肛門へ到達してから便意を催す流れになっていますが、基本的に腸の動きは自律神経によって支配されています。
大腸がぜん動運動を起こすことで排便する仕組みになっています。

ところが、様々な原因によって便への水分が足りなくなったり、自律神経が乱れたり、大腸が正常にぜん動運動を起こさないと便秘を引き起こしてしまいます。
下記に、便秘になってしまう代表的な原因をご紹介します。

生活習慣が原因で自律神経が乱れる

食事を抜いたり、食事の時間が一定ではないなど、不規則な生活を送ると生活リズムが乱れてしまいます。
体全体のリズムが崩れると自律神経が乱れ、その結果腸の動きが悪くなり、便秘になりやすくなるとされています。

特に朝食を抜くのは、良くないでしょう。
腸は睡眠中に休んでいた胃に食べ物が入ることで刺激となり、活発に動きはじめます。
そうして排便を促すシステムが動くのですが、朝食を抜くとこのシステムが正常に機能せず、便意が起こらないとされているのです。

いうならば朝食は目覚まし時計のような存在です。
目覚まし時計が鳴らなければ、いつまでも起きれずに寝続けてしまいますよね。
それと同じような状態になってしまうのです。

また食事量を極端に減らすダイエットや、偏食などで、食物繊維の摂取量が減っても便が少なくなるとされています。

便意を我慢することで便意が無くなる

特に女性に多いようですが、自然な便意が来ていてもトイレを我慢したり、トイレに行くことを後回しにすると、段々と便意が無くなってしまいます。
これが何度も繰り返され、日常的に習慣化してしまうと、便意を感じにくくなるとされています。

これは我慢を繰り返すことで、刺激(便意)に対する直腸の感受性が低下してしまい、直腸内に便が下りてきても便意が起きなくなってしまうのです。
これが「直腸性便秘」「習慣性便秘」と呼ばれる便秘です。

ストレスによる、ぜん動運動の低下

生活環境の変化、旅行などの一時的な環境の変化での便秘になることがあります。
これには精神的なストレスが関係していると言われています。

大きなストレスは自律神経を乱し、それが腸のぜん動運動を低下させるため、便が出にくくなります。

さらに、人によっては下痢になったり、便秘と下痢を交互に繰り返すこともあり、「過敏性大腸症候群」と呼ばれる症状が出る場合もあります。

男性の場合は下痢になる事が多く、女性の場合は便秘になる場合が多いようです。
痙攣性の便秘では、うさぎのようなコロコロと丸く小さな便になりやすいので、一度自分の便の形をチェックしてみると良いでしょう。

運動不足による押し出す力の低下

便を押し出す力が弱いと便秘に繋がりやすいとされています。
高齢者に便秘が多いのは、筋力が衰えていくためです。

若い人でもあまり運動をしていない人は筋力が低下し、便秘になりやすくなります。

単に運動不足だけで便秘になっている場合は、日常的に少しでも運動する習慣を取り入れるだけで、便秘解消に繋がりやすくなるでしょう。

特に便秘と関りがあるのは「腹筋」です。
腹筋が衰えたり弱まったりするとと、便を押し出す力が弱くなる他、腸の緊張が低下してぜん動運動も弱まります。

腹筋は腹部の血行を促進し、胃腸の働きを促し、自律神経にも作用して排便を促してくれます。
毎日、腹筋トレーニングをするのが厳しいという人は、仰向けになって両手を頭の後ろで組み、つま先を見る程度に頭を上げ、ゆっくり息を吐くだけでもOKです。

腹筋する女性

この際、お腹を出来るだけ引き締めてゆっくりと呼吸するのがポイントです。
これを毎日10回程度繰り返すだけでも、だいぶ違ってくると思います。

便秘中、腸の中はどんな状態?便秘の主な症状

通常、排便は胃や小腸で消化された食物が大腸に入り、水分が吸収された固形化してから肛門へと送られます。

しかし自律神経がうまく働かないと、腸のぜん動運動が鈍り、便が滞って便秘に繋がってしまうのです。

腸内に便が溜まると、腸内の悪玉菌が増え、さまざまな悪影響を及ぼします。

便秘くらいだと病院に行かなくてもいいだろう」と思っていると、だんだん症状が重くなってくることもあります。

便秘の症状が出て病院に行くまでの目安

便秘の症状が長く続き、生活に支障をきたす場合は、一度病院で検査を受けてみましょう。

また何度も血便があったり、お腹が張ったりする場合も要注意です。
特に血便の症状がある場合は、大腸がんの検査を受けましょう。

大腸内に便が滞ると、潰瘍ができたり、まれに穴が開くこともあります。
そこからお腹の中に細菌が広がり、腹膜炎になる可能性があります。

また大腸がんでなくても、便秘で便が固くなってしまうと排便時に肛門を傷つける可能性が高くなります。
いきむことで「いぼ痔」が大きくなり、出血することもあります。

肛門が痛むから便意を我慢すると更に便が固くなり、便秘と痔がどちらも悪化する悪循環に陥ってしまう可能性もあるのです。

さらに痔があまりにひどくなってしまうと、痔核の血管が膨れて肛門の外に出てくることがあります。
これが脱肛です。
相当な痛みを伴いますので、こちらも早めに医療機関を訪ねてください。

便秘が長い間続き、お尻が切れるようになった、排便時に痛みを感じる、血便がでる、体重が急に減った、気分が悪いのが続くなどの症状が出ている場合は受診の目安です。

少しでも変だな?と思ったら一度、医師に相談してみましょう。

便秘になってしまうまでの仕組み!まとめ

  • 便秘は大腸を進む中で水分が吸収され、少なくなることと関係する
  • 便秘の主な原因は自律神経の乱れ・便意を我慢・ストレス・運動不足
  • 律神経が働かないと便秘に繋がりやすい
  • 便秘が長く続き生活に支障をきたす場合は病院へ
  • 便秘になったら一度生活習慣を見直す

便秘は生活習慣の乱れやストレス、または病気などによって引き起こされることが多い症状です。
便秘になるまでの仕組みやメカニズムを知って、自分には水分が足りないのではないか?運動不足では?など原因を考える事が出来ます。

足りないと思ったら、日常生活を見直して、不足しているものを取り入れるだけで便秘が大きく改善する場合もあります。

ストレスや病気などが原因になっている便秘の場合は、すぐに原因を取り除くことは難しいかもしれませんが、「たかが便秘だから」と油断していると、痔が悪化したり、体調面にも影響が出るなど様々な症状が出てきます。

日常生活に不便があるほど便秘で悩まされているなら、一度、医療機関に相談してみましょう。